混合・加工条件の標準化と、
品質の安定にこだわります。
三協化学工業株式会社
大阪生産部 製造グループ 主任
太田 成紀(2011年入社)
2011年に中途採用で入社しました。前職からの転職を考えていた時、妹の付き添いでハローワークに足を運ぶことがあり、何気なく求人票を見ていた中に三協化学工業を見つけました。自分が望んでいた仕事内容・環境に近く、これはある意味運命ではないかと感じ、すぐに応募しました。現在は大阪事業本部の工場で、秤量・混合・粉砕、そしてペレット化された製品の袋詰めまでの製造工程全般を担当しています。職場には毎年新人が入り、平均年齢も若く、活気ある明るい雰囲気です。入社7年目の中堅としての自覚を持ち、作業工程の改善にも取り組んでいます。
気温や湿度にも影響される製造工程、
加工条件の標準化に取り組んでいます。
お客様から依頼された製品それぞれに、求められる品質・機能があります。製造工程では、その機能を満たすために検討された配合表に基づいて、樹脂・顔料・添加剤を正確に秤量し、撹拌・混合を行います。その時々に製造する量、樹脂の種別、混合する材料ともにさまざま、実に多種多様です。また、樹脂・添加剤とも、材質ごとに溶ける温度が異なり、その日の気温や湿度によっても混合条件が微妙に変化します。練り込むためのスクリュー形状、回転速度を過去のデータから割り出し、常に品質が変わらないように加工条件を検討します。自分の経験から得た知識を共有するために、加工条件をデータ化し作業の標準化にも取り組んでいます。
毎日の作業手順、作業環境にも
改革意識を心がけています。
日常的に重い材料を扱いますので体力が必要です。また、使用する生産機の種類はさまざまで、仕組みや形状が異なります。生産機をメンテナンスする際には鋭利な工具も使用するため、危険も伴います。安全な作業のためにも、前日、当日朝とやるべき作業を整理し、必要な時間、注意点、点検ポイントなど、作業の流れとスケジュールを立て、確認しながら進めています。1日の中で、製造する製品が複数にわたることが多くあります。別の製品に材料が混入しないよう、混合機、押出機など全ての機械を清掃しなくてはなりません。特に押出機内部にはコンタミの原因となる樹脂などが残り易いので、分解清掃をします。この機掃次第で、次工程に大きな影響を与えますので、スクリューの研磨だけで3時間以上、機械全体の清掃では半日から1日を費やすこともあります。常に徹底的な清掃、妥協をしない完璧な清掃をめざして作業を行っています。
品質を安定させる、不具合を出さない、ごく当たり前のことですが、そのためには職場環境や作業手順に対しても、改革意識を持つことが大切です。例えば、パレットの上に置かれた材料は移動させにくいために、どうしてもパレット下の清掃が行き届かなくなりがちです。このパレットを滑車の付いた専用の台車に変更することで清掃しやすくなりますし、資材の移動も効率的に行えるようになります。さらに品質を上げるためには、このような環境の改善の積み重ねが必要だと考えています。